WordPressテーマの制作と販売Creating WordPress theme

2023.01.18
2023.05.01

現時点でWordPressのテーマは公式「wordpress.org」で10,000点以上プラグインは60,000点以上が登録されており無料で利用することができます。公式でもこれだけのテーマ、プラグインがあるというのは、それだけ開発者がおり利用者がいるのだと考えられます。

WordPressも初版が2003年、この記事を書いている時点で20年もの時間が経過しており、私も触れ始めてから10年以上は経過し、試行錯誤した中で9割以上はネット情報と参考図書から学ぶことができました。

ところで、制作に携わったWordPressを利用したサイトで共通する仕様や機能があります。
共通するような機能は標準として実装し、各サイトそれぞれのオリジナル機能は別(子テーマ)で行えば元のテーマを壊すこともなくなるだろうと考えました。

昨今、Web制作やWordPress自体にも「オワコン」だとネット上に散見されます。
ともわれ、まだ絶えているということでは無く、現存するWebサイトも時流にあわせて変化を要すると思われ、そのためには新たな技術の情報収集と学習が必要。

今更ですが学習も兼ねて、変化のときにWordPressにこだわって提案することの無いように私が理想とする最小限の機能を持った汎用テーマを作成しようと考えました。

心のうちの不協和音(?)

公式や他の有料テーマから改造を施したもので制作することもありましたが、クライアントなどからのデザインや機能の要望、または当時の現行の静的サイトからの移植がほとんどで、有料無料に限らず公開されているテーマが適応しなく、オリジナルのテーマを作成することが多くありました。

見栄えはするけどその案件では不要だと思えるデザイン、便利だけど規模に見合わない機能、制作に携わっていると腹に一物抱えたまま作業することはままあります。

しかし人と関わり仕事をするというのはそういった一面もあるというもの。
間に入ってくれている方々との折衝や自分の中での落とし所を見つけながら粛々と淡々の間でプロジェクト(案件)を仕上げておりました。

心の内にある不協和音(?)を経験した上で「初めから自分の理想とするデザイン、機能のテーマを提案すれば良いのでは?」と考えたわけです。

必要最小限の機能【削るデザイン】

誰が言ったかはさておき、「必要は発明の母」という言葉を皆さんも聞いたことがあると思います。
人間が持つ機能の補助的な役割をもたせるものは大いに同意します。
しかし【補助】が過ぎて人間の持つ機能そのものを奪ってしまう発明はどうだろうと疑問に感じることも時折あります。

同様にWebアプリやWebサイトでも伝えたい思いが強くて情報過多になってしまったり。
演出が過ぎてコンテンツのテーマが不明になったり。
情報伝達のツールに「過ぎたるは及ばざるが如し」と考えました。

本テーマでは私の経験と独断と少々の変更も交えて次の機能を考え直しました。

メニュー

「一つで十分ですよぉ」

有名なSF映画から引用したようなセリフ(映画の中では「二つで十分ですよ」)ですが、Webデザインに於いて私が以前から感じていたことです。
コンセプトや一部コンテンツの性質上の違いなど状況によっていくつかに分けて配置する場合、ユーザーが迷わないことを想定したメニュー構造が理想。

本テーマ全体にも言えますが、デザイン(設計上)的にそれがベストで無いのなら、全体を見渡せるメニューは一つあれば良いと考え「ちょっと足りないかな?」位がコンセプトです。

基本的にはハンバーガーメニューの一つですが、後々フッターやサイドバーにメニューが欲しくなった場合、ウィジェットにて追加は可能です。

投稿日や更新日、カテゴリーやタグ

ブログであれば必ずといって良いほど表示されている投稿日や更新日は標準では非表示にしました。
検索して記事にたどり着いたユーザーが必要なのはページ内の情報であり、投稿日などの日程が第一では無いと考えたからです。

しかしユーザーとしては最新の情報に信頼を寄せたいところ。
なので、基本設定は非表示ですが投稿日、更新日はカスタマイズの各設定の中にある「投稿属性表示設定」のチェックボックスで変更可能です。

過美と思えた見出し

見出しの見た目はWebサイトの数だけ多種多様。

誰かが云ったかどうかは不明ですが、デザイン作業の中で悩ませる要素かと思われます。
本テーマでは投稿の見出しは手抜きかと思えるくらいのシンプルさにしております。

大きさは固定で文字色はカスタマイズのStyle設定の見出し色設定から変更可能です。
過去に業務で関わった案件でもブランクテーマだったり外部の完成されたテーマを利用しても見出しやボタンは変更の対象になりました。
したがって自由度を優先した結果このようになりました。

他の要素についてもですが本テーマは子テーマも同時に提供します。
子テーマの中の「style-child.css」に記載していただくことで見出しのデザインをご希望のものに整えることが可能です。
またはカスタマイズの追加CSSからも変更可能です。

あっても良さそうな機能【足すデザイン】

必要最小限とは云いつつも実作業の中で結局作成する機能があります。
主にヒーローヘッダーやフッターに収まるコンテンツの一部。

プラグインに頼ったのであればSEOやAnalyticsの設定等も概ねインストールして設定することになります。
メニューのカスタムもありますが案件により仕様が千差万別のためこちらは必要最小限の項目に含めます。
それらを考慮して私が有ったら良いのではと思う機能を紹介します。

基本機能としての検索フォーム

検索フォームはWordPressのウィジェトに基本機能として存在しますが、設置はウィジェットによるものになることが各テーマで大凡なので、当テーマではメニューの中に常設することにしました。

以前どこかで主要コンテンツより他は検索フォームだけというWebサイトが存在したと記憶しています。賛否はありましたが、当時の私は少ない主要ページだけどすでに投稿が沢山あるのならば有効な方途だと感じました。

選べるヒーローヘッダー

殆どのWebサイトでは当たり前のように存在するものですが、実装するか悩んだ機能です。

ホームは本でいうところの表紙。本のコンセプトを視覚的に印象付けられるものなので、本屋さんや図書館で目的の本を探す時のアイコンになりえます。

インターネット上で情報検索するときは凡そGoolge等の検索サイトから期待するページへアクセスすることが現在では基本的な使い方。
私としては正直なところWebサイトに表紙がいるのだろうかと思うところです。
しかし、検索したユーザーの期待に答えられたり、偶然訪れてくれたユーザーが面白いと感じてくれたりして、ホームに遷移してブックマークしてもらえる事を考慮すると有ったほうが良いのかなと最終的には組み込むことにしました。
組み込むことに悩んだ割には出来ることが多い、寧ろ悩んでしまったがゆえ多くなった感じです。

  • 各ページのヒーローヘッダーを表示・非表示の選択が出来るようにしました。
  • ホームのヒーローヘッダーでは静止画、スライド(画像5点まで)、動画、YouTubeと選択可能にしました。
  • 高さ(height)はウィンドウサイズに合わせた100%から30%までを選択できます。

私の理想の範疇で可能な限り「シンプル」にしました。

2つのウィジェットエリア

私が今までの実務でのテーマ作成・カスタムではウィジェットを利用すること殆ど無かったと記憶しています。
特にオリジナルのテーマの場合はサイトの目的がはっきりしていて、テーマに組み込んだりプラグインの利用でなんとかなってしまったのでしょう。

バージョン2.2からサポートされるようになったウィジェット(Wikipedia より)リリース日でいうと2007年5月になります。テーマの中にウィジェットエリアを設けるだけでWebサイトの利用目的に多様性が生まれます。

可能な限り沢山の人には使ってもらうためには便利なところは残しておきたいです。
本テーマのウィジェットエリアはサイドバーとフッターです。
手を抜いたわけではありませんが、特にウィジェットにスタイルを設定していません。
ユーザーの利用目的によるところもあるかと推測しました。
でも、アップデートでタイトルにはスタイルを適応していこうか検討します。

プラグインに翻弄されたくない

WordPress公式ではプラグインテリトリーというものがあります。
Analyticsの設定やSEOのオプション等で大雑把に言ってしまうと外観に関わらない内部の設定はプラグインに任せましょうという考えです。

この考え方には大いに同意。

全ての機能をテーマで補うリスクは管理者ユーザーが他のテーマに変更したときに上述のような設定がなくなって不具合を発生する可能性がありますから。

しかし、過去に構築されたWordPressサイトを別サーバーへの移設した際、引っ越した後にインストールされていたプラグインが動かない問題がありました。
そのプラグインは開発を終了しており、また同等の機能を持つ別のプラグインは無く、そのプラグイン自体をカスタムするか、テーマ自体にその機能を追加するかで悩みました。
実際には少ないコードでなんとかなりそうだったのでテーマ自体に実装しました。

似たようなケースをいくつか経験し、そのときは全ての機能をテーマにまとめてしまえば良いのにと短絡的に考えましたが、プラグインテリトリーの意義も納得。

ではどうしたかというと本テーマではプラグインに任せられるある程度の機能は管理者の任意で利用できる仕様にしました。
本来はその機能自体がテーマにある事自体がプラグインテリトリーに抵触するので公式ディレクトリには認められないでしょう。

率直にテーマとプラグインが同じ開発者ならば一番の解決策だと思うので、今後別のテーマを作成するときには考慮したいです。

ここまで本テーマのコンセプトを紹介させていただき、もっと言いたいことはあるのですが、まとまってないので追々お伝えさせていただきます。

ライセンスについて

WordPressはGPLv2というライセンスです。
そのためWordPressの派生物であるプラグインやテーマはGPLv2と互換性があるものである必要があります。

本テーマも原則尊重しておりますが、 JavaScriptのライブラリ等でMITライセンスのものが同梱されていた場合どうなるのでしょう。
現在の認識ですとWordPress自体にMITライセンスのものが同梱されているようなので、問題無しと解釈しております。

子テーマとアップデートについて

当テーマは利用者がカスタマイズ(WordPress の「カスタマイズ」ではなく)されることが、ある程度前提です。もちろんそのまま利用できます。

しかし、個人・法人に限らず、ウェブサイトが自分・自社のモノとなると自分色に染めたくなるのは当然のことと考えます。
そのため当テーマでは子テーマを利用することを前提とし、子テーマでカスタムすることを推奨します。

アップデートは親テーマのみに適用します。
そのため、子テーマはシンプルな構造で提供させていただきます。

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